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盛岡セイコー工業株式会社見学レポート

2025年10月20日(月)~21日(火)の1泊2日の日程で、岩手県雫石町にある盛岡セイコー工業株式会社に、東京校と大阪校ウォッチメーカーコースの希望学生を対象に学外研修を行いました。
時計製造における日本の高度な精密技術を学び、ものづくり現場のプロフェッショナルな姿勢と品質管理の重要性を理解することを目的として、盛岡セイコー工業株式会社を訪問しました。特に、グランドセイコースタジオ 雫石での見学では、世界に誇る国産高級時計の製造現場に触れる貴重な機会となりました。
Day1
会社説明とスタジオの紹介&静的片重り取り体験およびコンテスト&超極薄ムーブメントの組立実演


初日には会社説明のほか、時計の心臓部であるテンプの精密調整「静的片重り取り」と「ヒゲゼンマイの修正」について、レクチャーとともに実習を行いました。また、東京校・大阪校の学生同士が積極的にコミュニケーションをとりながら作業に取り組む姿も見られ、学びだけでなく交流の場にもなりました。研修終了後には、多くの学生から「技術者としての責任感を改めて感じた」「自分もこうして精度を追求したい」といった感想が寄せられました。1年生たちも、初めての作業ながら真剣に取り組んでいました。「静的片重り取り」は出来栄えを競うコンテスト形式で最終日には表彰式も行っていただきました。
表彰の結果は、なんと1年生が優勝!2位が大阪校2年生、3位に亀谷先生が入賞しました。おめでとうございます!


技術者の方による超薄型時計の分解組立実演では、各工程熟練技術者による説明と実演を交えながら、一つひとつに込められた精密さと品質基準の高さを学ぶことができました。都度学生の質問にも丁寧にお答えいただき、プロの技に学生たちは魅了されていました。
Day2
アナログクオーツムーブメント製造工程の見学&グランドセイコースタジオ 雫石見学
2日目は、待ちに待ったグランドセイコースタジオ 雫石(GSSS)とアナログクオーツムーブメント製造工場の見学です。手作業による組立の繊細さや、妥協を許さない検査工程には、学生たちも深い感銘を受けていました。普段見ることができない、修理ではなく時計製造の現場に学生たちは目がくぎ付けになっていました。






今回の見学を通じて、学生たちは「日本のものづくり」における精密さと品質へのこだわりを肌で感じることができました。特に、熟練技術者の手作業と最先端技術が融合する現場は、学生にとって大きな刺激となりました。また、体験を交えた見学内容は、時計という精密さが求められるものに対しての意識向上や、将来に向けての目標にもつながるものになりました。今回の学外研修旅行にあたり快く受け入れてくださった盛岡セイコー工業株式会社のみなさまをはじめ、ご協力いただきました皆様、本当にありがとうございました。
Kametani/Nojima