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SBコース2年生 福岡研修旅行[文化と工芸、産業に触れる旅]

シュー&バッグメーカーコース2年生が1泊2日で福岡県の文化と工芸、産業に触れる旅へ行ってまいりました。

1日目 福岡県福岡市
[ 福岡市 ]は、九州の行政・経済・交通の中心地。日本海に隣接しており韓国まで飛行機で1 時間、フェリーでの行き来も可能で、大昔よりアジアとの交流が盛んな歴史ある都市です。
最初に訪れたのは [ 博多町家ふるさと館 ]
明治大正を中心とした、博多の古き良き暮らしと文化を学ぶために訪れました。
昔の道具に興味津々の様子でした。

[ 博多織 ] を体験させて頂きました。
現在では機械織りが大半ですが、実際の織り機を体験させて頂きました。
力加減やリズムが大切だそうで、出来栄えを音からも感じ取ることが出来るそうです。慎重な面持ちで降り始め楽しくなってきた頃に終了。。。
楽しかったようです。

隙間時間に [ 櫛田神社 ]を参拝しました。
櫛田神社は、博多祇園山笠(国の重要無形民俗文化財) 疫病を封じ込めるために始まったとされる神事の奉納される神社です。
スマートで格好良い狛犬や、巨大な山笠、神社のつくりは圧巻でした。

続いての目的地は [ Foglia Factory ] 様
福岡でも数少ないバッグブランドで、自社の工房にてデザインから製造、販売までを手掛けてらっしゃいます。素材や、構造への拘り、細部への工夫が魅力的なブランドでした。一つのお仕事の形を垣間見ることができました。
https://www.leaves-jp.com/kodawari/

続きまして [ ALSO MOONSTAR ] 訪問
株式会社MOONSTARの直営店
素敵な商品のみならず展示や空間にまで拘り抜いたショップは一度は訪れるべきショップです。昔ながらの上履きもカラーやプロモーション次第で、魅力的なファッションアイテムへと変化させられる素晴らしい実例です。

思わず欲しくなって試着しておりました。
全体のツアーが終わり、自由散策
博多人形のお店に行ったり、地元のグルメを堪能したり、それぞれに満喫したようです。

午後に福岡空港到着し、ぎゅっと詰め込んだスケジュールでしたが、充実の内容でした。この後もホテルの部屋でトランプ大会をしていたとか、、、

2日目 福岡県久留米市
翌朝、8:00前の電車に乗り、久留米市へ1 時間ほど移動。
久留米市はものづくり企業がたくさん集積する福岡第3の都市で、有名どころですとブリヂストンやアサヒシューズなどがあります。

そして、今回の研修旅行のメインイベント [ 株式会社ムーンスター ] 工場見学です。
https://www.moonstar.co.jp
今回の旅のメインは国内最大級のスニーカー生産工場、株式会社ムーンスター様の訪問です。今年で創業151周年の超老舗シューズメーカーです。
「設備も機械もネジ一本も自社で制作し、全てを社内で完結できる様にしている。」
ものづくりへのこだわりを感じさせられるお話を頂戴しました。
多数のブランドを扱っているため、個人の撮影はNGとのことで全てをお見せ出来ないのが残念ですが、一部ご紹介いたします。

製造部を見学させて頂きました。まずは、ゴム材づくりの工程から。
原料に薬品を混ぜて、耐久性やグリップ力などを調整します。
練って伸ばして意匠をつけて裁断するとお馴染みの状態になります。
ちなみに、型抜きしたカスも材料として再利用されるそうです。

[ 加硫製法 ]コンバースのシューズに代表される靴の製法
靴本体に底を貼り付け、大きな圧力釡(加硫缶)にて、熱と圧力を加えることで、ゴムの中に練られた硫黄が反応しゴムが硬化して靴が完成します。

工場内の作業は、想像よりも手作業が多く機械生産というより、大規模手づくり工場といった様子でした。
現場に行かないと体感できないニオイや音、感触。写真お様子でも分かるように、しっかりと記憶に刻まれたことと思います。

最後に訪れたのは [ 久留米絣の資料館 ]です。
久留米絣とは、糸を先に染めてから織ることで生じる、微妙なズレのかすれ模様が特徴の筑後地方に伝わる綿織物。無地が一般的だった約200年前に、農家の娘の偶然の発見により生み出した技法だそうです。
実験や、工夫、偶然の中から新たな技法やアイテムが生み出される。今も昔かわ変わらず大切にしたいですね。
ずいぶん手間がかかるんだなぁ~と感心しながら展示を見学していました。
特に、織るまでの工程が果てしないと。。。

博多織に続いて、こちらでも織りに挑戦させて頂きました。
久留米絣は柄のつけ方だ独特で、テンポよく織るのが難しくこちらも貴重な体験となりました。

よく学び。よく食べ。よく遊ぶ。福岡にぴったりの研修となりました。
関わってくださった皆様誠にありがとうございました。
学びの成果は今後の制作活動に生かされること思います。
期待して待ちましょう。


Kii