
虚栄の外殻
KYOSUKE KATANO片野 京介
[ Armlet, Bracelet, Ring ]
[ Silver, Brass, Copper, Leather ]
弱さを隠し、立つための外殻としての籠手。日本の刺青が持つ誇示と祈りの感覚を、金・銀・真鍮・銅の重なりを打ち出しや彫りの陰影で表した。防具と装身具の境界に立ち、身体を守りながら自己を象徴するArmletとして、現代における鎧の在り方を提示する卒業制作作品である。

シルバーの板を湾曲させ、叩きやすい造形に整えたうえで下書きを施す。

凹ませたい部分を重点的に叩き、凸を残したい部分は叩かずに残すことで、金属に自然な凹凸を生み出していく。打ちの強弱によって表情を与え、立体感を形成した。

水しぶきやヒレのパーツをろう付けし、全体の構成を意識しながら一体化させていった。

内側には革を用い、湾曲に合わせてウェットフォーミングによる成形を行った。乾燥後、接着剤で固定し、仕上げとして着色を施し、こばを磨くことで装着時の質感と完成度を高めてた。