INSTJEWELRY- ADJ- JC- OSAKASHOE & BAGBICYCLE

ADJ

Advanced Jewelry Course

繋がって巻きついて

SAAYA OOKUBO

[ Bracelet, Necklace ]

[ Silver, Resin ]

生き物の構造と繋がりに着目し、デザインに埋もれがちな「構造」そのものを主役に据える。無機質な素材の連続による関節のような柔軟性に加え、軟質素材での連結により筋肉のようなしなやかさを生み出した。本作はプラモデル、基盤、聖堂という過去の自作テーマをモチーフとし、生命的な躍動感と造形美を融合させている。

構造の着想源は可動フィギュアです。その関節構造を金属で再現するのは困難を極めました。プラスチックと違い柔軟性に欠ける金属は、可動と固定の両立が難しいからです。試行錯誤の末、樹脂とシルバーという異素材のパーツ同士を組み合わせることで、意図した通りの固定と滑らかな動きを両立させることができました。

滑らかな動きを追求するため、ムカデの歩行や魚の背骨のしなり、そして人間の肘や膝といった関節の仕組みを参考にしました。これら生物特有の「連続することで曲がる」構造に着目し、その複雑かつ合理的なシステムをジュエリーへと落とし込んでいます。

CADを用いてそれぞれのパーツが持つ複雑な機構を設計し、3Dプリンターで精緻に造形します。デジタル技術を駆使することで、手作業では困難な「機械的かつ生物的な構造」の土台を、0.01ミリ単位の精度で徹底的に作り込んでいきます。

パーツごとに樹脂と金属を量産し、一点ずつ丁寧に磨き上げます。これらを緻密に組み上げることで、金属と樹脂が共存する堅牢な構造や、樹脂を紐で繋いだ肌に寄り添うようなしなやかさが生まれます。異なる素材の特性を活かし、量産と手作業を積み重ねるプロセスを経て、ようやく一つの作品が完成します。

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