INSTJEWELRY- ADJ- JC- OSAKASHOE & BAGBICYCLE

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Institute Course

TAKUMA ENDO

[ Bag ]

[ leather, Driftwood ]

平安時代から伝わる日本建築の伝統的工法に木組みがある。木組みとは釘などの金物を使わずに、木材だけで建物を組み上げる技術。一年次にこの技法に感動し作品を作成した。当時は、ディティールだけに着目して、接着剤やミシンを使って作成した。今回は、木組みの技術に着目し、立体部分を革だけで組み上げた。

設計したバッグの型の断面をパターンにし、フレームを作成した。フレームに柱(横方向の長いパーツ)を通すための穴が開けた。

フレームに空けた穴に、横方向の柱が組まれている。四角形の柱に対して、同じサイスの円形の穴を使う事によって噛み合うよう設計した。

39のフレーム、13本の柱、流木で作成した作品。すべてのフレームが1点に向かう直線になるように設計した。
規則性のあるフレームの直線とは、対照的な自然の曲線の流木を持ち手に取り入れた。この2つが1つの作品で組み合わせる事により、日本の文化に見られる人工物と自然の調和を表現している。

85のフレームと流木を使い作成した作品。CADで作成した設計図をもとにフレームを作成した。片面11本からなる柱と、飛び出した脚をフレームにつける事によって正面のインパクトを与えた。持ち手にも、サイズ、形ともにインパクトのある流木を選びボリューム感のある作品に仕上げた。

他の2つのバッグとは異なり設計図なしに組みながら立体を形成した作品。設計図なしで作る立体は、革の組み物にしかできない自由な形の表現を実現した。流木に沿わせる組み方をしたことで、3作の中で最も自然に近い作品になった。

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