兎行歩集
SAYURI YAMANAKA山中 さゆり
[ Brooch ]
[ 24K, 18K PG, Silver, German silver, Enamel, Champagne quartz, Citrine, Mother of pearl shell, Ivoly nut ]
「歩み」という言葉は、歩く行為の他に、物事の進みや努力の積み重ね、成長に対しても使われます。この四年間、技術を学びそれを作品として落とし込む際に私は必ず兎を作ってきました。今まで学んだ様々な技術、その全てを共にした兎をたくさん集めたブローチピンです。
一年生で学んだテクスチャーの研究、ワイヤーでの立体造形、基本的な爪で留める石留め方法。基礎的な技術の向上が一番成長を感じる部分だと私は思います。
二年生、三年生では七宝や色金、フィリグリーにカービング、この他にも様々な技法を学びました。これらは私に新たなデザインの幅を与えてくれました。
四年生。この一年は私自身の兎に対する「好き」についての理解を深める一年でした。行動、雰囲気、テクスチャー、色味、多方面から改めて考えることは私らしさや私の好きを伝える力になると信じています。
