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錫器制作ワークショップ報告

12月12日(金)にクリエイティブジュエリーコース2年生及びジュエリープロダクトコース2年生のクラスで錫器制作のワークショップが開催されました。
株式会社大阪錫器様の方々が来校し、鈴器制作のご指導をしていただきました。

素材もアイテムもいつもと違い、大きめのカトラリーに挑戦。錫の皿を制作します。職人の方々の技を見つつ教えてもらいながら錫を型に流し込む鋳造作業や金槌でずっと叩くなど、普段やったことのない作業。学生たちは程よい疲れと緊張感と共に充実感のある体験となりました。

0.職人の方から制作説明。打ち方のコツを教えていただきました。
1.溶けた錫地金を型に流し込みます。
2.表面の鋳肌を削り、湯道を取ります。
3.模様のついた金槌でを叩いていきます。
4.木槌と木型を使い、皿状にします。
5.足を付けます。
6.縁をヘラがけして、表面を拭き、光沢を出して完成です。

作業だけでなく、錫に関する知識や可能性などを講義していただきました。中でも「たとえ効率がいいからといって便利な機械を使ったり、作り方や素材を変えてしまうと伝統工芸とは言えなくなる。それが伝統工芸の制約でもありますが、その中で人々のライフスタイルに合わせたデザインを生み出していかなくてはならない」というお話がありました。常に新しいものを目指すことにおいてはジャンルは違えども同じということが分かり、これからの制作姿勢にも良い刺激を得られました。
ジュエリーにも応用可能な素材ですので、これから新たな可能性が出てくることを期待しています。

ito(kitayama)