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前期スキルアップセミナー報告

予定しておりました前期ゼミも無事終わり、若干過ごし易い気候での夏休み明けの新たな授業スタートとなりましたが、皆さん体調は如何でしょうか。 TCD関連の前期ゼミでは、自転車メカニックアドバンスゼミと自転車キャンプツーリングゼミを行いましたのでレポートします。

先ずは、自転車メカニックアドバンスゼミです。

担当講師は、東京サイクルデザイン専門学校メンテナンス担当の濱中康輝先生です。こちらのゼミは、今回オンラインで行なっており、大阪の学生も3名参加しております。内容はスポーツバイクに特化し、現場で実際に必要な知識や技術など、即戦力となるために今のうちから習得しておくべきポインを紹介していただきました。

BBの種類、ケミカル、マーキング、ドロッパーシートポスト、サス、ワイヤー、チェーン、洗車、エアロダイナミクス、エンド金具、ビッグプーリ、ポリマーコーティング等々これらはほんのほんの一部で、その他、沢山の情報を講義していただきました。

ゼミの中でもお話しされていましたが、濱中先生主宰のショップ「コーキ屋」さんでは、入荷してきたケミカルのロット違いによる差を外部分析に出して調べたりすることもあるようで、素材やケミカルに関しても分子レベルまで思考し、使用するという徹底ぶりには驚きました。ショップユーザーからの信頼の高さが窺えます。

次は今回初の自転車キャンプツーリングゼミです。

講義は東京サイクルデザイン専門学校のメンテナンス担当の大槻正哉先生を中心に行い、アルコールバーナー制作を機械工作室担当の高木先生、またゲスト講師に「自転車キャンプを楽しむ50ヒント」「東京発! サイクリング」(八重洲出版)等のMOOK編集長としても著名なサイクリストの田村浩氏をお招きし、大槻先生とのキャンプ対談や設営実演も行うという大変贅沢なショートゼミとなりました。

大槻先生は、雑誌などにメンテナンス関連の記事以外にキャンプ関連の記事も多く執筆しているキャンプの達人でもあります。講義では、キャンプツーリングのプランの立て方、都内出発のお薦めルートやキャンプ場情報、キャンプ道具の紹介などをしていただきました。

田村氏には、愛用のオーダー車「マキノ・ネオランドナー」と実際のキャンプ装備一式をお持ち込みいただき、バッグや道具の解説に加え、輪行の実演もしていただきました。手際が良く、とにかく早い。

設営場所の環境、キャンプのテーマや目的、季節などによりテントも使い分けているとのこと。 仮設営していただいたテントはコンパクトで軽量タイプだそうです。

ゼミ2日目最後は、髙木先生によるアルコールバーナー制作でした。材料は空き缶ですが、キャンプ用のバーナーとしては十分な火力があります。

バーナーが出来上がった学生は、点火チェック。高木先生は、炎の形の美しさにもこだわりがあり、何度も試作を重ねたそうです。

今回実施の2つのゼミですが、どちらも参加者の皆さんの今後の自転車ライフに大きく役立つ内容だったと思います。キャンプツーリングはこれからがシーズンですね。皆さんからの楽しいキャンプ報告も楽しみにしています。 また、まもなく後期ゼミも告知が始まりますので、MyiD等のチェックを忘れずに!

Hashimoto