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スポーツバイクメカニック検定セミナー レポート

7月19日(月)、大阪校 自転車メカニックコースの特別授業として「スポーツバイクメカニック検定セミナー」が開催されました。
スポーツバイクメカニック(以下SBM)は一般財団法人 自転車産業振興協会が実施している、スポーツバイクの幅広い普及と技術の高度化を目的とした検定です。
本来は自転車販売店に勤めるプロにしか受験資格がありませんが、ヒコ・みづのジュエリーカレッジ大阪東京サイクルデザイン専門学校は数少ない認定校として、特別に受験が認められています。
また、通常は検定に関しての解説などはありませんが、今回は特別に自転車産業振興協会様ご協力のもと、大阪校でセミナーが開催されました。

自転車産業振興協会の三枝様(画面左)とSBM認定講師である沖様(画面右)。
※沖様は現役のショップメカニックでもあります。

「あなたはなぜ検定を受けるのでしょう? これがわかれば検定に合格できます。」そんな一言からセミナーは始まりました。検定の具体的な実施内容の前に、この検定がなぜ作られたのか、自転車メカニックにとって、そしてお客様にとってどうメリットがあるのか。成り立ちから丁寧に解説していただきました。

意外な一言から始まったセミナーに、学生たちも真剣に聞き入っています。

SBM検定は「七分組み」「持ち込み修理」「筆記試験」の3つの項目があります。
七分組みとは、お店に入荷してきた未完成の自転車を安全安心に乗車できる状態にすること。「危険な箇所をつぶすように組み立てる」というお客様目線に立った作業が大事と伝えられます。

実は大阪校の河村先生もSBMの認定講師(写真上)。当日はSBM講師のユニフォームを着用し、ユーモアも交えながら解説してくださいました。

他の専攻と同じく、自転車メカニックでも工具は手に馴染んだ自分のものを使用するのが基本。しかし検定試験においては貸し出し工具も準備されています。「でもここにある工具全てを使うとは限らないです」とのこと。

続いて「持ち込み修理」の解説。この課題ではお客様の訴える問題点から原因を「推測」することが大切。「病院の問診のようなものです。おなかが痛い、と来た患者さんに、はい、じゃあとりあえずおなかを切ってみましょう! とはならないでしょう」原因を2つ推測し、回答することを説明していただきました。

試験の中での大事なポイントや回答方法など、受験に向けての具体的な部分での質問が飛びました。
本年度より大阪校に開講した大阪校自転車メカニックコースの2年生が今年度受験予定。
日々通常のカリキュラムの中でも「SBM対策」として自転車メンテナンスの練習をおこなっています。大変貴重な機会だったこのセミナーを通じて、一層モチベーションが上がった様子の学生たち。合格という目標に向けて頑張って欲しいと思います。

ご協力くださいました自転車産業振興協会の三枝様、沖様、心より御礼申し上げます。ありがとうございました。

Akasaki