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スイス研修旅行報告
ウォッチコースは、2024年11月10日~18日(7泊9日)のスイス研修旅行を行いました。
新型コロナウイルスの影響により、5年ぶりのスイス研修です! 東京校20名、大阪校4名合計24名の学生が参加しました。

今回の研修旅行は、スイスの北側チューリッヒに入り、ビエンヌ → コート・オ・フェ → ル・サンティエ → ジュネーヴをめぐる時計三昧の旅になります。
Day1 AM
訪問1社目は、「タグホイヤー」社です。タグホイヤーはモータースポーツの発展にも貢献したブランドで1/1000秒の精度を可能にした機械式クロノグラフなど特別な時計も作っています。創業1860年からの歴史を知る資料館ではモナコやベルトドライブのV4など様々なタグホイヤー社の時計を見せていただきました。
ファクトリー見学では時計が組み立てられるまでの工程を見学させていただき、自動で針を取り付ける機械など製造ならではの工具なども見ることができました。

Day1 PM
訪問2社目は、自身の名前をブランドにし時計製作している「エルヴェ・シュルフター」氏のアトリエを訪問しました。
独創的なデザインですが、ギヨシェ彫りや受けの仕上げなど伝統的な技法と形状を使用したとても美しい時計です。
エルヴェ氏には、なぜ時計製作を始めたか、フィソロフィーなどを情熱的にお話いただき、学生の気持ちも高揚していました。

Day1 Night
研修初日最後は、中古工具屋「CENIC」です。
多くの工具が所せましと並べられた店内で黙々と物色する学生たち。思い思いの工具を購入しました。

Day2 AM
2日目の午前中はラ・ショードフォンにあるスイス有名時計工具ブランド「HOROTEC」社を訪問しました。
昨日は中古工具でしたが、今日は最新の工具を見させていただき、工具の使い方などの説明を受けいろいろな工具を購入しました。お昼のクロワッサンまで準備していただきとても暖かく歓迎してくれました。

Day2 PM
午後は世界で一番有名な時計博物館「国際時計博物館」に訪問しました。
国際時計博物館は、16世紀ころから現代にいたるまでの掛け時計や腕時計を展示しています。半日では見切れないほどで、数日通ってみるくらい見ごたえのある博物館です。

Day2 Night
この日の夕方ビエンヌを離れ、ヌーシャテル湖畔のサン・トーバン・ソージュへ移動しました。

Day3 AM
旅も3日目に入り、コート・オ・フェへ移動。薄型高級時計で有名な「ピアジェ」社を訪問しました。ケース厚2mmの超薄型時計 アルティプラノ アルティメート コンセプトの実物を拝見し、薄型のピアジェ社の技術力と石を使用した美しい文字板などジュエリーブランドとしても有名なピアジェの理念を感じました。

Day3 PM
午後はサント・クロアにある「CIMA」オルゴール/自動人形博物館を見学。 現代の電気などは使用せず、ふいごや歯車・カムを使用しアナログで動くオルゴールや人形を見て、機械式時計と通ずる「THEアナログ」でこんなすばらしいことができるのか!と感動したと同時に先人の技術力と忍耐力の強さを感じました。
Day3 Night
CIMA見学後ル・サンティエへ移動し、この夜はスイス ジャガー・ルクルトでお仕事をされている卒業生や時計師の方にお越しいただき懇親会を開催しました。

Day4 AM/PM
この日は2班に分かれ独立時計師の「フリップ・デュフォー」氏と「ローマン・ゴティエ」氏のアトリエを見学しました。とても美しく装飾されている時計を手元に、実際に作業している姿を拝見し、美しい部品の仕上げ方やコツを教えていただきました。
昼食は、デュフォー氏と娘さんのダニエラさんと一緒に。デュフォー氏に憧れて入学した学生は感激で目が潤むほど。独立時計師には技術と忍耐、創造力も必要だが一番は情熱だとアドバイスをいただきました。

Day5 AM
ジュネーヴ初日は、スイスの最高級時計メーカーの一つであるパテック フィリップ社のミュージアムを訪問しました。なんとミュージアムを貸し切りにしていたき、ガイドさんの説明に耳を傾けながら1839年から2000年までのパテック フィリップ社の壮大なコレクションや、16世紀から500年におよぶ高級時計コレクションを一同に見ることができました。数点みるだけでも十分な作品を、2000点以上目にし、時計高級時計芸術の伝統と真髄を感じることができました。

Day5 PM
いよいよ最後の見学は「パテック フィリップ」本社。ケースに石留をしている様子や部品を仕上げる工程手順、ケースの研磨、ギョーシェ彫りやエナメル装飾などさまざまなことを一つのファクトリーで行っており高級時計ができあがるまでの工程を見学させていただきました。
今年は、パテック フィリップジャパンで活躍している卒業生4名がスイスに研修に来ており、一緒に昼食もいただきました。

Last Day
最終日はジュネーヴでの自由行動日です。ジュネーヴグランプリ時計の展示がされており、それを見学する学生や土曜日恒例の蚤の市に行って物色をしたりと各グループ思い思いのことをし、最後はみんなで夕食会を開催しスイス研修旅行を終えました。

ウォッチコースのスイス研修旅行は、憧れのブランドや時計師を直接感じることができる学校でしかできない研修です。参加した学生の将来にお金では得ることのできない特別な7泊9日になったのではないかと思います。
各スイスメーカーの方たちのホスピタリティとご協力により、とてもすばらしい研修旅行になりました。ありがとうございました。
Naganuma/Shimizu/Nojima